浄化槽の清掃料金は、アパートを経営管理しているオーナー・管理人が支払う義務があります。
このページでは浄化槽の点検や清掃費用について、また頻度や大まかな相場、業者との契約で気を付けるべき点などを解説していきます。
目次
浄化槽の清掃料金のアパートの場合|そもそもアパートの浄化槽ってなに?
浄化槽とは、トイレや風呂の排水を貯め、その貯めた汚水を微生物で分解して綺麗にするというものです。
都会の方では下水道の設備が整っているため一般的ではありません。
ですが、比較的田舎の民家やアパートでは下水設備が整っていないため、浄化槽を地下に埋め込んで汚水処理をするのが一般的となっています。
浄化槽とひとことで言ってもいろんなタイプのものがあり、アパートの場合は「単独浄化槽」もしくは「合併浄化槽」のいずれかが設置されています。
単独浄化槽というのは築年数の古い物件に設置されているケースの多いもので、トイレの汚水のみを分解するタイプで台所や風呂の汚水は垂れ流しというもの。
今はこの浄化槽の設置は禁止されています。
ということで大抵のアパートでは合併浄化槽を設置しているケースが多いです。
浄化槽の清掃料金のアパートの場合|点検・清掃料金の相場は?
浄化槽の点検・清掃の料金は自治体や浄化槽管理会社によってばらつきがあります。
「保守点検・清掃」は法律で義務付けられていますので必ず行う必要があります。
その場合の年間管理費用相場は、浄化槽の大きさ(人数換算)によっても違いますが、20人槽のものですと保守点検費用は5?10万円/清掃費用は約4万円/汚泥引き抜き費用は1トン当たり1?1.5万円で20万円/法定検査は1万円、となっています。
浄化槽の物件の場合は下水道の場合よりもランニングコストがかなりかかります。
また物件が古く前述した単独浄化槽の場合は、基本的には壊れるまで使い続けることは可能ですが、衛生面を考慮すると、できるだけ早く合併浄化槽への切り替えに務めなければなりません。
浄化槽の清掃料金のアパートの場合|保守点検や清掃頻度について
アパートが浄化槽の場合、法定点検・保守点検、および清掃などはすべて定期的に行う必要があります。
その頻度を開設します。
・法定点検(法定検査)2年目以降 年1回、新設の場合は設置後4ヶ月?8ヶ月の間に1回、管理会社による保守点検や清掃が適正に行われ、機能が十分に活気されているかどうかを検査するもの。
・保守点検は3ヶ月?4ヶ月に1回以上、浄化槽の稼働状況を調べ、機器の点検/調整/消毒薬の補充などを行います。
・清掃/汚泥引き抜きは年1回以上、浄化槽内の清掃と汚泥の引き抜き(汲み取り)を行います。
法定検査というのは管理会社による保守点検とは全く別に行われるものです(管理会社が一括して行いケースもあります)。
管理会社による保守点検がキチンと行われているか、手抜きはないかなどを詳しく検査していきます。
浄化槽の清掃料金のアパートの場合|業者との契約注意点
浄化槽管理会社との契約は、保守点検・清掃・法定点検を一つの契約書で締結(一括契約)することで料金の支払先と窓口が一本化されるため非常に便利です。
一括契約のメリットは、まず何よりも煩雑な手続きから解放されること。
3つの項目を別々に、それぞれ別の業者に委託するとなるとその都度連絡や支払いが発生し、時間もコストも無駄になります。
さらに一つの業者にのみ委託することで浄化槽自体の延命化にも繋がります。
浄化槽が常に良好な状態となるよう、窓口業者が実施時期を決めて総合的に管理することで、より長く使用することができるのです。
浄化槽の清掃料金のアパートの場合|アパートから異臭が?!清掃料金どっちが払う?
アパートが浄化槽の物件の場合、管理状態が悪くなると浄化されないまま放流されてしまうケースが出てきてそのアパート周辺が悪臭を放つようになります。
浄化槽の物件の場合は管理が必要不可欠になりますので、管理業者による保守点検や清掃は必ずやらなければならないこと。
ですが管理費用がとにかく高額になるため、その費用を賃貸側が払うのか賃借側が払うのかという問題が後を立ちません。
基本的には貸主が負担するといのが一般的ですが、浄化槽というのは生活上必ず必要なものであるため借主が負担しているケースも少なくありません。
最初から借主が負担するとわかって契約している場合は問題ありませんが、後から払うようになる場合でトラブルは起こります。
契約の際はその辺も注意することが重要です。
浄化槽の清掃料金のアパートの場合|まとめ
以上アパートの浄化槽について開設してきましたが、徐々に浄化槽から下水道へと変える方向へと進んでいます。
下水道の発達した地域でも中には浄化槽の物件もありますが、とにかく浄化槽は管理が命。
ちょっとでも管理を怠ると悪臭に繋がります。
浄化槽アパートを所有している管理人または大家はしっかりとした浄化槽管理会社との契約をする必要があります。