新築マンションの購入をキャンセルする理由について紹介をします。
決まりかけていた新築マンションの購入契約がキャンセルされるケースは意外と多く見られます。
憧れのマイホームを手に入れる直前にキャンセルするのにはいろいろな理由があります。
一体どんな理由で新築マンションの購入をキャンセルするのでしょうか。
目次
新築マンションの購入をキャンセルする理由で多いマイホームブルー
新築マンションの購入をキャンセルする理由として多いケースが「マイホームブルー」によるものです。
マイホームブルーとは憧れのマイホーム購入を目前にして不安にかられる現象のことで、ローン返済や新生活にまつわる不安が原因とされています。
マイホームの購入は明るい未来を想像させますが、現実的に新生活のことを想像すると楽しいことばかりではありません。
気楽な賃貸生活と比べると責任が伴いますし、新築マンションを購入してしまえば気軽に住み替えるわけには生きません。
マイホーム購入で失敗したくないという思いが強いほどマイホームブルーになりやすいとされています。
根本的な不安が解消されない限りマイホームブルーを理由にしたキャンセルを繰り返してしまう可能性があります。
経済事情の変化を新築マンション契約のキャンセルの理由とする
新築マンションの購入は一生で一番高額の買い物です。
満足の行く物件を購入するには経済的な裏付けが必要不可欠ですが、何らかの事情により経済事情が変化してしまったという理由で新築マンションの購入をキャンセルするケースは少なくありません。
給料が下がる、仕事をクビになるなどいろいろなケースがありますが、経済事情の大きな変化は住宅ローン審査に落ちる大きな理由になります。
住宅ローンの貸し手である銀行側からすると新築マンション購入希望者の経済事情が大きく変化するのは経過すべき理由に該当するため、ローン審査には落とされてしまいキャンセルせざる得なくなってしまいます。
不動産業者への不信が新築マンション購入キャンセルの理由
不動産業者が信用出来ない、という理由で新築マンションの購入をキャンセルする人もいます。
将来に関わる買い物となる新築マンション購入ですから信頼できる不動産業者から購入したいと考えるのは当然です。
不動産業者の説明に実際とは異なる点が会ったり詳しい事情説明を求めているのに応じなかったりといった誠意に欠ける行動が見られたら、本当に購入して大丈夫なのだろうかと不安にかられてしまいます。
一度生まれた不安を解消するのは簡単ではありません。
どんなに言葉を尽くされても不信の種は消えずに残り続けます。
不信を抱えたまま契約してしまうと安心安全な新生活は送れません。
新築マンション購入後にトラブルが起きる不安を抱えたまま契約してしまうよりは、と考えて決まりかけていた新築マンション購入契約をキャンセルします。
モデルルーム見学と内覧での違いが新築マンションキャンセルの理由
完成前の新築マンションは事前にモデルルームを見学して物件のイメージをつかんで購入を検討します。
モデルルームの内装やスタッフの説明に納得したら購入手続きを進めていくことになりますが、手続き中に建物が完成すると実際の物件を内覧することができます。
多くの物件はモデルルーム見学と内覧で受ける印象に差はありませんが、中には実際に物件を内覧してみたらモデルルームと全く印象が違っていたというケースもあります。
モデルルームは物件を忠実に再現しているものの、あくまでもサンプルなので限界があります。
日当たりや立地などさまざまな理由で内覧時の印象が大きく変わってしまう可能性はあり、その事を理由に新築マンション契約をキャンセルする人がいるのは仕方のないことです。
新築マンションをキャンセルしたときのペナルティーはタイミングと理由によって決まる
新築マンションの購入をキャンセルは本契約前であれば可能ですが、キャンセルによりペナルティーが発生する可能性があります。
ペナルティーの有無はキャンセルのタイミングと理由によって変わります。
住宅ローンには事前審査と本審査の2つのステップで審査が行われます。
本審査が終了して契約を結んからキャンセルすると違約金が発生します。
違約金はローン金額の5～10パーセントが相場で決して安くはありません。
本契約前なら手付金として支払っていた数十万円程度が違約金となり返還されません。
キャンセルの理由が自己都合かどうかも重要なポイントです。
購入希望者側の自己都合によるキャンセルの場合は基本的に違約金が発生します。
しかし、不動産業者や銀行など自己都合でない理由でキャンセルせざるを得なくなったケースでは違約金は発生しません。
不動産業者のダブルブッキングにより購入できなかった、ローン審査で落ちてしまったといった理由で契約をキャンセルする場合はペナルティーなしでキャンセルできます。
新築マンションの購入契約をキャンセルする理由があるならためらう必要はない
新築マンションの購入は軽々しく判断するべきではありませんが、キャンセルする合理的な理由があるならためらう必要はありません。
不動産業者やローン担当者に迷惑がかかるからと遠慮する必要はありません。
キャンセルは購入側に認められた権利です。
違約金負担は少なくありませんが、納得の行かないまま新築マンションを購入しても希望に満ちた新生活は送れません。
考えに考え抜いて購入を見送った方がいい、という結論が出たらなるべく早く不動産業者に連絡してキャンセルの手続きをしてください。