今回は、アパートオーナーの火災保険の相場について解説します。
アパートオーナーの方にとって、賃貸住宅の火災保険は重要なポイントなります。
火災や自然災害、漏水などが起こった時に修理や回収などの費用をカバーするためには必要不可欠となります。
ですが、多くの件数を抱えている物件などでは、これが意外と大きな出費となりますし、契約会社により、いろいろな条件があったり、コストもそれぞれ違いますので、良い火災保険を選ぶことが大切です。
目次
アパートオーナー必見の火災保険の相場①|種類と補償内容
マンションオーナー用の火災保険には、施設賠償責任と家賃補償がありますが、これらの保険は、火災以外にもさまざまな自然災害、漏水などのリスクもカバーしていて、事故が起こった時の建物や家財の修復はもちろん、その際の家賃までカバーしています。
さらにアパートの家財により入居者がケガさせてしまったり、通行人などに被害が及んでもこれらの補償もつけることができます。
もし、火災があり、家賃が滞ってもその間の家賃まで支払われます。
こちらは家賃補償特約となります。
このように事故中の家賃まで出るのは大変有難いことです。
アパートオーナー必見の火災保険の相場②|特約について
さらに特約はいくつかありますが、必ずつけておくことをお勧めします。
家主費用特約を付けると賃貸住宅内で死亡事故が発生し、賃貸住宅の空室状態が続いた場合などの期間の家賃も補償してもらうことができます。
あるいは、そのために家賃を値引きしなければならなくなった時には、その値引き金額の補償もついています。
あるいは、そのために特別な措置(掃除や撤収作業、脱臭など)が必要になっても費用が出ます。
最近は、一人蔵の人が孤独死をしたりするケースもありますが、このときにかかる遺品整理なども出ます。
特に最近は、このような業者が増えているので、自分で作業をしなくても業者に撤去を依頼することはできますが、費用はオーナーが負担することもあるので、補償されているのはとても便利です。
アパートオーナー必見の火災保険の相場③|おすすめは家主費用特約
なかでも入っておくと便利なのは次のような特約です。
一つ目は家主費用特約です。
家主費用特約は、家賃収入保険金といわれ、賃貸住宅内で死亡事故が起きた時に、事故から90日以内に賃貸住宅が空室となった場合に支払われます。
これで事故物件が出ても、その保証を受けることができます。
そして死亡事故対応費用保険は、死亡事故が発生した賃貸住宅等を賃貸可能な状態に復旧するための修復や改装にかかる費用や、清掃や消毒、脱臭なども保険に含まれています。
この時の整理費用や葬祭費用などカバーされる大変便利な保険です。
だいたい一つの事故で100万円まで補償されるカバー率の高い保険です。
アパートオーナー必見の火災保険の相場④|おすすめは賃貸建物所有者賠償特約
二つ目は、賃貸建物所有者賠償特約です。
賃貸建物所有者賠償特約は、建物の偶然な事故、あるいは建物を賃貸する仕事の遂行に起因する偶然な事故で、他人の生命をうばってしまったり、身体に怪我を負わせてしまった時に使えます。
さらに他人の財物に損害を与えるなども含まれています。
損害賠償責任が発生した時に、これをカバーするものです。
このようなケースでは、損害防止費用、権利保全行使費用、緊急措置費用、示談交渉費用、争訟費用なども発生することもあり、発生確率はそれほどたかくないものの、起こった時の費用負担はかなり大きいです。
そのためつけておくことをおすすめします。
アパートオーナー必見の火災保険の相場④|料金設定と地震保険
料金としては、各会社の保険によってまちまちですが、基本的には、火災保険の保険金設定額は任意となっています。
大体の目安としては、建物時価の80%が良いと言われています。
ここまでしておけば、どのようなリスクにも対処できるという金額となります。
地震保険については、各社ほぼセットで含まれています。
地震保険料は、どこの会社もほぼ同じです。
地震保険は、国と損保会社が共同運営しているので、どの保険会社にも同じように付与されています。
但し、都道府県ごとに、耐火、非耐火などの料金には違いがあり、火災保険料1000万円あたり、耐火で5千円から2万円程度、非耐火で1万円から3万円程度となっています。
アパートオーナー必見の火災保険の相場⑥|備えあれば憂いなし!火災保険は必ず入っておきましょう
まさかの時の火災保険、このように、火災保険はオーナーの皆様にとってはまさかの時に大きくカバーしてもらえる有効なものです。
そのため、少し出費は大きいのですが、必ず加入し、さらに特約などにも入りしっかりと備えておくのが無難です。
多くのオーナーさまは、基本分は保険にはいっていても、特約を見逃してしまうことがあり、あとで費用がかなりかさんでしまったという話もよく聞きます。
是非、しっかりまさかの時に備えておきましょう。