マンションの名称の決め方について、新築でマンションを建築したのは良いのだけれどもマンションの名称が決まらない、或いは決め方が分からないと悩んでいる施主さんも多いのではないでしょうか。
昨今では、欧米風のオシャレな名称が付けられたマンションが増えていますが、それ故に名称を決めるのに苦労すると言うオーナーが増えています。
そこで今回は、マンションの名称の付け方について最近の流行やマンションの名称と入居率の問題など中心に解説をしていきます。
目次
マンションの名称の決め方|マンションの名称は入居率にも関わる?
新築でマンションを建設する場合、設計プランと同時進行で決めるのがマンションの名称です。
物件と言えども、自分の子供のように愛情を注いで管理をしていくため愛着の持てる素敵な名称を付けたいところですが、実はマンションの名称と入居率には深い関わりがあると言われており、特に若い年齢層を中心にマンションの名称に拘りを持つ方が多い様です。
これには幾つかの理由が挙げられますが、昨今流行りとなっている欧米風の名称や高級感をイメージさせる名称のマンションに住むことで自分に箔が付く事や、友人関係を招待しやすくなるなどの考えから名称に拘りがあるようです。
また、宅配物や郵便物、書類などへ住所を記入する際に端的で覚えやすくオシャレなマンションの名称だから入居を決めたなど、マンションの名称と入居率は大きく関わりがあり施主が付けたい名称と入居者が受け入れやすい名称のバランスをとる事が重要です。
マンションの名称の決め方|一般的な名称の決め方
マンションの名称は入居率などとも深い関係にありますが、そもそもマンションの名称はどの様に決めるのでしょうか。
一般的には、マンションを設計する会社や工事を担当する工務店などから建設にあたって幾つかの名称の候補が提案され、施主が最終的に候補の中から決定をすると言う決め方が主流ですが、最初から最後までオーナーである施主が名称の候補を練り上げ決める場合もあります。
個人で名称を考える場合、マンションの名称は既に他のマンションが使用している名前とは異なった新しいネーミングを発案する事が重要だと言われており「賃貸住宅用語と地名・外来語・名詞」を組み合わせた名称や、住宅用語を一切使用せずに「地名と外来語・名詞」を組み合わせた造語などによって名称を決めていきます。
基本的には施主が名称を自由に決めることができますが、あまりにも長すぎる名称や立地などと合わない名称は入居率を下げてしまう原因にもなりますので注意が必要です。
マンションの名称の決め方|よく使われている単語とその意味
昨今のマンションでは高級感や先進感を連想させる様な名称が増えていますがここでは、最近よく使われている単語とその意味やニュアンスを紹介していきます。
1つ目は「レジデンス」という単語で大邸宅や高級住宅という意味合いを持つ英語です。
大手マンション開発グループ会社の社名にも使われる事の多い単語で、高級感のあるマンションを表現するために使われる事の多い単語となっています。
2つ目は「タワー」という単語で東京タワーなどに代表される様に巨大な建造物や塔を意味しています。
主に超高層マンションや20階建て以上の大型マンションの名称に使われる事が多く、先進感を表現するために使われる単語です。
3つ目は「グランド」という単語で雄大や壮大など目を見張るような素晴らしい物と言う意味合いを持つ英語です。
文字通り高級感を表現するために使われる単語で、規模が比較的に小さいマンションでも使われる事の多い単語です。
その他にも公園などの広大な敷地を連想させる「パーク」、邸宅の意味を持つ「コート」、城を意味する「キャッスル」などがマンションの名称によく使われる単語となっています。
マンションの名称の決め方|最近名称に使われなくなった単語や用語
マンションの名称は入居率と深い関わりを持っていますが、よく使われている単語や用語がある反面、昨今ではあまり使用されなくなった単語や用語も存在します。
まず、昭和後半から平成の初期に掛けられて建設されたマンションの名称には、当たり前の様に使用されていた「ハイツ」、「コーポ」、「○○マンション」などの単語や用語を入れた名称は、現在では殆ど使用される事がありません。
これには幾つかの理由がありますが、建造から時間の経った昭和後半から平成初期のマンションを連想させる名称であることが背景にあり、マンション以外のアパートの名称でも「ハイツ」、「コーポ」、「メゾン」が使用される事は少なくなっています。
また、マンションの名称に個人の名字や名前が入っているものも昨今では使われる事が少なくなりました。
これは、バブル期に建設されたマンションに多く、建造から時間の経ったマンションを連想させる事や地主である事を誇示していると入居希望者から捉えられ、印象が悪くなり入居率が上がらなくなってしまうと言う理由から、使用される事が少なくなったようです。
マンションの名称の決め方|最近ではインターネットを使って名称を決めることもある
個人では良い名称をなかなか考えることが出来ず、設計会社や工務店からの名称提案もイマイチしっくり来ないと言うケースが出てくる場合がありますが、昨今ではインターネットを使って名称を決めると言う方法も徐々に広がりを見せています。
大手建設会社のウェブサイトでは、マンションの名称によく使用される単語や建設用語、外来語を調べる事ができ、組み合わせ例を参考にしたり新しい造語を発案するにあたって手助けとなる様々なサービスが行われています。
また、クラウドソーシングと呼ばれるインターネット上で仕事を行うサービスでは、施主がマンションの名称候補を提案して欲しいと、仕事として発注することで何百例もの名称候補から正式な名称を決めることもできるため、名称を決めることが出来ない場合や名称で悩んでいる場合にはこれらのサービスを活用すると良いでしょう。
マンションの名称の決め方|まとめ
今回は、マンションの名称の付け方について最近の流行やマンションの名称と入居率の問題など中心に、マンション名の決め方について解説をしてきましたが、昨今は高級感や先進感を連想させる名称が流行りとなっており、バブル期などに使われた単語や用語は名称に使われないという事が分かります。
入居率を上げるためにも、入居希望者が受け入れやすく端的でオシャレな名称を考える必要がありますが、現在ではインターネットを使って名称を考えると言う決め方も主流となっているため、マンションの名称で悩んでいる方はこちらのサービスも活用すると良いでしょう。