10階建てマンションの建築費はいくらかかる?ある程度投資について学んでいると、投資初心者は比較的小さな規模のマンション購入から勧められることに気付きます。
これは10階建てのマンションに建築費が一気に高くなることが多く、なぜ高いのかをしっかりと知っておかないと戸惑うことになりかねないためです。
目次
10階建てマンションの建築費の計算方法
10階建てのマンションの建築費を知りたい場合は、一般的なマンション建設と同じく坪単価で計算していくことになります。
1フロアの坪数を計算した上で、さらに10階分かけることで大まかな建築費を割り出すことができます。
注意したいのは、数階建ての低層マンションに比べ10階以上の中高層マンションは坪単価が大幅に上がることが多いことです。
これはエレベーターが設置されることが多く、設備費の面で建築費が割り増しになってしまうからです。
節約は実用性のないマンションの建設に繋がってしまい、居住者が現れない原因となることがあります。
10階建てマンションの建築費の基準になる数字は
10階建てマンションの建築費を計算する場合は、都心で坪単価が90万円から120万円ほどになるといわれています。
幅があるのは建築資材の入手ルートで価格が大きく変わってしまうことや、デザイン性の高さなどでも影響を受けるからです。
階数が増えるほど電源や水まわり、空調の設計などが重要性を増すため、低層マンションと比べると1.5倍を超える坪単価になってしまうケースもあります。
都道府県によって建築費が大きく変わるのもポイントで、坪単価が大幅に安くなる地域もあります。
わかりやすい目安で50坪で坪単価100万円、10階建てのマンションを建設する場合は、50坪×100万×10階で、5億円の建築費がかかることになります。
10階建てのマンションで建築費にかかる材料費の割合は?
10階建てマンションの建築費がわかると、どの程度が材料費か工賃かと気になるようになってきます。
一般的に建材経費は工事原価の4割前後になることが多くなっています。
幅が大きくなるのは使う建材の質によってデザインや耐久性が大きく変わることがあるためです。
また、業者によって建材の仕入れルートなどが異なり、安く仕入れられる建材や特注をしなければならない建材が含まれるケースもあります。
どの程度の採算を取るかという業者側の都合で変化することもあるため、実際は見積もりをとって聞かないとわからないことが多いのです。
10階建てのマンションを立てるなら建築費以外の費用にも注意を
10階建てのマンションの建築費を計算しても、出費はそれだけ収まらないのがポイントです。
建築費はあくまで建物を作るための費用であり、土地の価格は含まないからです。
10階建てのマンションとなると周囲から水道やガスを通すための大規模な工事が必要になるため、さらに別途手続きと工事費が発生します。
税金などの諸経費を含むとマンション経営には建築費の2割から3割程度の費用が上乗せされるといわれています。
土地の取得自体にお金がかかればさらに金額は膨れ上がるため、建築費以外の費用を織り込むことも大切になってくるのです。
10階建てのマンション建築費の金額は維持費の高さにも繋がる
10階建てのマンションを建設した場合は、建築費がその後維持するために必要な経費の目安にもなってきます。
マンションの耐用年数は数十年単位でバラツキがあり、最新の建材を使えば100年程度持つのではないかという見方すらあります。
しかし、少なくとも数十年の運用で建築費の元を取る必要があるだけでなく、修繕や改修費などの費用も織り込んで行く必要があるのです。
長期の経営になるため、不動産価値が高いうちに売却してしまうことや、子どもや孫にまで資産を受け継ぐ前提が必要になるケースもあります。
たてて終わりではなく、税務面を含めた負担が生じることにも理解が必要です。
10階建てマンションの建築費は数億単位が一般的
10階建てのマンション建築費は数億単位になるのが一般的で、建築費以外にも様々な費用がかかります。
エレベーターなどの設置が必要なことから建築費が膨らむことも多く、低層マンションと比較すると坪単価が大幅に上がります。
建設を考える場合は坪単価を上回るほどの収益を得られるのか、維持費をまかなえるかも考える必要があるのです。