マンションの売れ残りがどうなるかについて知っておくことは、マンション購入を考えている人にとって、少しでも購入価格を抑えるために有益です。
マンションがいつまでも売れない状態が続くと、販売者にとって不利益になります。
マンションが売れ残るのには、それぞれの物件において理由があります。
目次
マンションの売れ残りは立地条件によってどうなるか判断できる
マンションが売れ残る理由の一つとして、該当マンション自体の人気が劣り、その結果多くの部屋が売れ残っている場合があります。
この場合は各部屋の問題ではなく、そのマンションの物件条件が良くないため購入者が少ないという理由です。
最寄り駅から遠いマンションは、通勤や通学に不便を感じ、敬遠される場合もあります。
また、駅からバスを利用する必要があるマンションは、アクセスが不便と感じることも多いです。
それ以外にも、マンションの周辺環境や治安、日常生活に必要な施設が近くにない場合なども購入をためらう理由として考えられます。
購入価格やランニングコストによってマンションの売れ残りがどうなるかの要因になる
購入価格がマンションの価値に合っていない場合も、売れ残りが発生する原因になります。
たとえマンションの条件が良くても、物件価格が高すぎて予算オーバーになり購入を見送ることもあります。
また、修繕積立費や管理費が他に比べて高く、購入後の負担を考えてそういった物件を避ける人もいます。
ランニングコストに関しては継続的に必要になるため、マンション購入の際の重要なポイントの一つになります。
共有施設がないというようなマンション自体の設備によって購入をためらう場合もあります。
特に家族で住む場合は、子供の学習環境もマンション購入条件に大きな影響を与えます。
マンションの各部屋の条件によって売れ残りがどうなるか判断できる
マンション自体は人気があっても、部屋によって売れ残りが出ている場合もあります。
この場合はマンションの立地条件や設備などの問題ではなく、その部屋特有の条件が購入者を遠ざけている理由です。
間取りの条件が合っていないことや、他の部屋よりも日照条件が悪いなどの理由で、売れ残りの部屋になる可能性があります。
あるいは巨大マンションでそもそも入居者数が非常に多い場合は、どうしても売れずに残ってしまう部屋の出る確率が高くなります。
マンションの需要には限りがあるため、物件の問題ではなく需要が足りていないために売れ残るケースもあります。
マンションの各部屋の売れ残りがどうなるかを見極めることで購入価格を値引きできる
部屋ごとの価格帯に違いがあれば、割高感のある部屋に関しては売れ残りのケースが発生することもあります。
他の部屋との比較において、より割高感を感じることも要因です。
売れ残った部屋に関しては、早く売却したい意識が働くため、購入者の希望に沿った割引価格で販売してくれるケースもあります。
但し、値引きの割合はそれぞれの物件によって様々なため、どのくらいの割引価格になるかは交渉次第です。
また、新築物件と中古物件で割引額に違いもあります。
販売者の様々な事情ですぐに売却したいと考えている場合は、値引き幅も大きくなる期待が持てます。
新築マンションと中古マンションで売れ残りの割引価格がどうなるかについて
マンションは、建物が完成して1年未満の場合は新築と呼べますが、2年目になれば中古マンションの範疇になります。
したがって、新築マンションと呼べる間に売却を完了したいと考えることが多く、購入者は割引の期待を持つことができるでしょう。
2割から3割の割引額を実現できる場合もありますが、 結果は物件の条件によって違いがあります。
中古マンションの場合は、売却主の事情によって値引き額が変わってきます。
売却主の急な転勤や、ローンの支払いが難しくなって一刻も早く売却したい場合などは、購入者の希望にできるだけ沿った形の値引き額を承諾してくれる可能性もあります。
マンションの売れ残りは景気の状態によってどうなるかが違ってくる
マンションの需要は、その時の景気の状態で大きく変わることもあります。
マンション自体が優れた物件であっても、世の中の景気の状態が不安定であれば、購入意欲が高まらず売れ残ることも考えられます。
マンションの需要が低くなれば、マンション価格を下げるなど、値引き交渉に応じてくれる場合も多くなるため、購入のタイミングを見計らうこともポイントでしょう。