マンション抽選会のからくりについて解説します。
マンションを購入する前に抽選会が開催されることがありますが実はからくりがあるって知ってましたか?抽選会があるということはそのマンションを欲しいと思っている人が自分以外にもいる、ということですからある意味安心材料です。
でもそんなマンションの抽選会ですが、必ずしもいつもフェアに行われているとは限らないのです。
目次
マンション販売の抽選でからくりをしてでも行う理由は?①
マンションの販売において抽選を行う=人気で購入希望者が複数人いる、と考えるのが普通であり、事実そのとおりです。
でも実はそれだけの理由ではないのです。
抽選会を行う理由にはその他に、「人気の物件だということをアピールしたい」という売り手側の思惑があるのです。
よいものに人が集まるのは自然の摂理ですが、人が集まるからといって必ずしも良いものだと限らないのは事実です。
しかし抽選会が開催される、と聞けば誰しも「この物件は人気がある物件なんだ!」と思うでしょうし、抽選で落ちてしまったとしても何としてでも他の部屋を購入したい、と思うことでしょう。
マンションの抽選は何期かに分けて行う事もよくありますが、次の分譲で申し込んでくれる可能性も高まることでしょう。
マンションの外壁に「○○期抽選会実施中!」と大きなのぼりが掛かっていることがありますが、そういった狙いがあったのですね。
マンション販売の抽選でからくりをしてでも行う理由は?②
マンションの販売において抽選を行う理由にはもう一つ、「購入希望者をよりふさわしい(もちろん売りにとって)物件に振り分ける」というものがあります。
例えば高い物件(5,000万円)と少し安い物件(3,500万円)で悩んでいる人がいるとします。
その人の支払い能力を調べたところ、5,000万円の物件も頑張れば買えそうです。
そんな人には「3,500万円の物件はやはりお手軽な価格という事で人気で競争率は非常に高いです。
でも5,000万円の物件なら今なら買えますよ」と囁きます。
高い物件を売りつける理由を抽選のせいにしてあたかも、「あなたのために親切でこっそりと情報を流してるのですよ」という雰囲気を出すのです。
高い物件を買える能力がある人には高い物件を購入してもらえばそれだけ売れ残るリスクを抑えることができるのです。
もちろんその逆もあります。
高い物件を購入を希望しているものの支払い能力に疑問があり、銀行の審査で引っかかりそうな人には、やんわりと抽選のせいにして安い物件を紹介することもあるのです。
もちろんこれはすべて売り手の都合です。
購入者のためを思ってやっているわけではありません。
マンション抽選会のからくり①
このように営業マンによる振り分けの提案を行ったにもかかわらず、購入希望者のコントロールがうまく行かず抽選に持ち込まれてしまう場合ももちろんあります。
そんな時はちゃんと抽選を外れさせるための次の手段が用意されているのです。
マンションの抽選は原則公開条件で行っており誰でも来れるようにと案内は出していますが、普通の会社員であれば来れないような時間に抽選会を行うのです。
例えば月曜日の朝10時など、サラリーマンで仕事をしていればそのためだけに訪問するのは現実的ではないでしょう。
もちろんギャラリーがいなければ抽選は行わず、自分たちが販売するうえで都合がよい結果をねつ造し、発表するだけです。
マンション抽選会のからくり②
非常にギャラリーが来にくい時間に抽選会を設定したにもかかわらず、もし誰か来てしまった場合はどうなるのでしょうか?もちろんそんな時も想定してきちんと手が打ってあるのです。
一般的にマンションの抽選会は商店街の福引で使うようなガラガラを使って行う事が多いですが、その中にダミーのはずれ球を適当に入れてやるのです。
抽選に何人立候補しているかなんて私たち買い手は絶対にわかりません。
本当は購入希望者が2人しかいないのもかかわらずダミーを7個足してやれば当選確率は4倍も下がります。
悪質な業者であればダミーのはずれ球を入れるだけではなく、サクラを使って、さも購入希望者が殺到しているように見せかけることもあります。
一度外した人に当選させたい場合は適当に「キャンセルがでた」とでも理由を付ければOKです。
マンション抽選会のからくりを利用して当選確率を上げるには?
それでは、購入確率を上げたい!どうしてもその物件が欲しい、という場合はどうしたらよいでしょうか。
まずは「この部屋が当選しなければその他の部屋は購入はしません」とキッパリ言ってしまう事です。
他の部屋も購入してくれるかもしれない、と営業マンに思われてしまうと抽選で外されてしまう可能性が高くなります。
もちろん嘘でも大丈夫です。
外れたらまた考えればよいのです。
もう一つの方法は営業マンと仲良くなる、ということです。
営業マンも人間です。
自分が仲良くなったお客さんに購入してもらいたい、と思ったとしても不思議ではないでしょう。
逆に営業マンに嫌われれば当選する可能性は限りなく少なくなるでしょう。
マンション抽選にからくりがあるのは仕方のないこと?
今回はマンション抽選会のからくりについて紹介してきました。
マンションの販売は販売期間が長引くほど人件費などの余計なコストがかかりますし、最終的に売れ残ってしまっては元も子もありません。
そのため様々な手段を駆使してなんとか早く販売してしまおうとあらゆる手段を駆使しているわけです。
もちろんすべてのマンション販売業者がイカサマをしているわけではなく、きちんと公正な抽選を行っている業者もあるということを最後に付け加えておきます。