マンション20階の住み心地は、実際に住んでいる人の感想を参考にしないと分からないことも多いです。
なぜなら、不動産屋は良い面を押して販売や入居に繋げる仕事ですから、実際に住んでいないために気になる点については教えてくれないからです。
目次
マンション20階の住み心地|虫が入りにくい
マンション20階に住んでみると、虫対策をほとんどしなくても良い点を住み心地の良さとして実感出来ます。
窓を開けても虫が入ることが無く、フロアーごとの天井高によるものの12階~14階を越えた辺りからは自力で蚊が飛べる高度以上となるので、更にサイズが大きな虫も窓から飛んで入ることはありません。
エレベーターに乗って侵入してくるタイプの虫だけは玄関から入るので、玄関のみ虫対策を行えば夏場でも快適に過ごせます。
また、ゴキブリや他の虫についても配管に侵入ストップを付ける程度で対策出来ますから、虫が苦手な人ほどマンション高層階は適しているわけです。
マンション20階の住み心地|景色で決まる住み心地の良さ
住み心地の良し悪しを決めるポイントは、毎日見えるマンション20階からの景色が自分の好みに合っているかどうかで決まります。
マンション購入時ならば、同じ階層であっても部屋ごとに見える景色は少しずつ異なるので、周囲の建物がマンションからの眺望を左右するので、どのくらい影響するか考えた上で判断すると良いです。
現在は空き地であっても、高層マンションが建設された際に眺望が損なわれてしまうかどうかは将来の資産価値にも影響します。
20階という高さから見える眺望に影響が無い程度ならば、さほど気にする必要は無く、周辺の空き地サイズをチェックするだけでもある程度判断可能です。
マンション20階の住み心地|2系統のエレベーターで住み心地が変わる
マンションの20階に住む上で、エレベーターの快適性は住み心地を判断する上で大きな部分を占めます。
なぜなら、エレベーターの基数とフロアー数により待ち時間が大きく異なるので、20階ならば途中階を通過するエレベーターと各階に停止するエレベーターの2系統欲しい所だからです。
20階建てマンションの20階と50階建てマンションでは高層階と中層階の考え方が変わりますが、少なくとも2系統のエレベーターを選んで乗ることが出来るなら、エレベーター待ちが長い苛立ちを解消出来ます。
毎日のことだけに、エレベーターでイライラし続けることは快適性を大きく損なうわけです。
マンション20階の住み心地|風対策次第
マンション20階に住むことは、必ずしも良いことばかりでは無く、時には風に悩まされてしまいます。
地上を歩いている時には気が付かないものの、住み心地が良いと感じている家庭は20階付近の強風に対してしっかり対策をしているわけです。
窓を開けたまま暫く放置しているだけで、砂ホコリが大量に溜まってしまうことが珍しくありません。
低層アパート住まいの時には経験しなかった地上が無風でも上空は風が吹いている状態をそのまま体感することになります。
洗濯物ならばしっかりと外干し時には留める必要があり、欄干への布団干しは安全上の理由から高層階は禁止されているのど、ベッドが必須となりがちです。
マンション20階の住み心地|災害時に住み心地が悪くなる
マンション20階に住むことは、普段は住み心地が良い所として快適な生活が出来ますが、大規模災害時には一気に住み心地が悪くなります。
なぜなら、マンションの20階ではガスの使用が禁止されているので、オール電化が基本だからです。
東日本大震災の時に計画停電があった地域では、不便な生活を強いられた記憶を持つ人も多いでしょう。
エレベーターは点検に数時間から数日掛かるので、それまで階段で20階を登り降りすると1往復するだけで体力消耗が激しくなります。
特に買い物帰りでは、重い荷物を持ったまま階段の登り降りは辛いので、大規模災害時には各家庭で備蓄をしておくと良いです。
マンション20階の住み心地|特性を理解すれば住み心地は良くなる
マンションの住み心地を判断する際には、低層階とは異なる20階だからこそ発生する特性を理解しておけば快適性を維持出来ます。
蚊や虫が自力では上がってこられない高さだからこそ、窓を開けても虫の心配をせずに快適に過ごせますが、上層階ほど風が強いので砂ホコリだけ要注意です。
布団干しにも20階だからこそ欄干に干せないといった安全性を考慮した決まりがあるので、20階の特性を理解した上で生活すれば住み心地が良いと考えられます。