アパートで嫌がらせをされた場合、その人を退去させることはできないのでしょうか?
同じアパートの住民から、自分の生活を脅かす嫌がらせがあったならば、被害者にとっては深刻な問題ですよね。
そこで、アパートで嫌がらせを行う人を強制的に退去させられるのか、このテーマに迫っていきたいと思います。
目次
アパートで嫌がらせ 退去|退去させるのが難しい
アパートで他の住人に対して嫌がらせをしている人がいるなら退去させればいい、そうストレートに考えたくなりますよね。
ですが嫌がらせによる強制的な退去は、法律的にみて難しいといわざるをえません。
アパートの賃貸契約では、借主が全体的に有利な契約になっています。
たとえ1、2ヶ月家賃滞納があっても即退去はさせられない、そんな話を小耳に挟んだことはないでしょうか?
これは嫌がらせにもいえることですし、そもそも「嫌がらせなんてまったくしていない」といわれればそれで終わってしまいます。
たとえ嫌がらせをしていたとしてもその証拠をつかむのは難しく、法律的にみても強制退去まではなかなか至りにくいのが現状といえますね。
アパートで嫌がらせ 退去|騒音での嫌がらせ
アパートの嫌がらせで退去を求める声が上がりやすいケースはいくつかありますが、最もポピュラーなのは騒音でしょう。
上下左右を問わず隣室からドンドンと物音が聞こえてくれば、誰でも多少なりとも気になりますよね。
もしも、その音が生活騒音ではなく明らかに意図的であると確信を持てば「この騒音はこちらに対する嫌がらせだ」と断定したとしてもおかしくありません。
普通の生活騒音ならしかたないと諦めもつきますが、嫌がらせとなれば話は別です。
アパートはマンションと比べて壁が薄いこともあり、騒音の嫌がらせには退去の声が上がりやすいといえますね。
アパートで嫌がらせ 退去|深夜の騒音
騒音の中でも特に退去問題まで発展しやすい嫌がらせは、深夜の騒音ですよね。
深夜の騒音は他の住人が寝ている可能性が高いため、特にストレスを与えやすいです。
人は少しの眠りでも妨げられればイライラするものですし、そんな騒音が続けば健康被害にまで影響を及ぼしかねません。
深夜に掃除を始めたり、大音量でテレビを見たり、誰かを呼んで酒盛りを始めたりなどの嫌がらせは、退去問題になりやすいです。
またこれらの行動は入居者の行いとして相応しくないため、賃貸契約に抵触している可能性が十分ありますよね。
ただこれも嫌がらせをしている入居者への注意までにとどまり、退去には至らないことが珍しくありません。
アパートで嫌がらせ 退去|どう対処するか
アパートで嫌がらせしていると思われる人を退去させられないのであれば、それに対処していくしかありませんよね。
なかなか難しいことですが、まずは嫌がらせをしている人にやんわりと注意喚起をするのが、まず最初に行いたい対処法です。
その場合できることなら大家さんやアパートの管理会社に相談し、そちらから注意喚起してもらうと穏便に済ませられやすくなりますね。
嫌がらせしていると決めつけて対面で直接口頭で注意するのは、新たなトラブルを招きかねません。
また騒音の場合は「嫌がらせしているつもりはまったくなかった」ということもあります。
音の感じ方は人それぞれ違いますし、対処する場合は十分気をつけましょう。
アパートで嫌がらせ 退去|引越しを検討
もしもアパートで嫌がらせしている人の退去が難しくてなおかつ対処もできそうにない、その場合は更新のタイミングで引越すことも視野に入れておきましょう。
引越すのは決して簡単なことではありませんし「なぜこちらが動かなければいけないのか」と思う気持ちもあって当然です。
ただ限界を超えて我慢しなければいけないようなら精神的に良くないですし、それなら引越してスッキリしたほうが良いです。
もしも更新のタイミングまでに嫌がらせしている人が引越さないようなら、こちらが引越すことで解決するのも有効的な対処法です。
仕事やお金のこともありますから簡単には決断できないかもしれませんが、そのアパートに住むのをこだわらないことも大事です。
アパートの嫌がらせ 退去|退去にまでなかなか至らない
アパートはとても近い距離に他人が暮らしていますので、運悪く嫌がらせの被害に遭ってしまうこともあります。
嫌がらせをなるべく気にしない、大家さんや管理会社に相談するなど、対処法がまったくないわけではありません。
退去にまではなかなか至らないですので、そのような対処をして相手が嫌がらせをやめるのを待つしかないです。
それでも解決しないなら、こちらが引越すことを検討していきましょう。